foliumブログ

2019/07/24

首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川)から見た地方に対する意識調査

「今後も首都圏に住んでみたいと思う割合は約9割!
地元へのUターンもある程度は意識」

トゥルージオ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三好 浩和、以下:トゥルージオ)は、首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川)から見た地方に対する意識調査を実施いたしました。
東京一極集中が進み、転入超過は東京含めた神奈川、埼玉、千葉の4都県で13万5千人(外国人除く)となり、前年に比べて約1万5千人増加しています。[1]
その他で転入超過になっている地域は大阪、愛知、福岡、滋賀県のみで、残りの39の道府県は転出超過となっています。[2]

そこで、首都圏生活者へのアンケートを実施し

・首都圏生活者の現状
・首都圏生活者から見た地方のイメージ

を、“仕事面”、“生活面”から分析・考察しました。

※首都圏:1都3県(千葉県・埼玉県・東京都・神奈川県)

引用参考文献)
[1]ビジネス+IT 23年連続で「東京一極集中」、繁栄する東京と疲弊する地方の構図は変わらない
https://www.sbbit.jp/article/cont1/36127
[2]総務省統計局 住民基本台帳人口移動報告 平成30年(2018年)結果
https://www.stat.go.jp/data/idou/2018np/kihon/youyaku/index.html



<調査概要>

調査時期 :2019年7月3日(水)~2019年7月8日(月)
調査対象 :首都圏在住の25-49歳男女
対象者属性:有職者
調査方法 :WEBアンケート
調査内容 :首都圏在住者に、現状及び地方の仕事・生活に対するイメージを聴取
有効サンプル数:902サンプル


<調査のトピックス>

 ○  今後も首都圏に住んでみたいと思う割合は約9割
 ○ 地方の仕事に対するイメージよりも、現状の仕事についての方がポジティブ傾向
 ○ 地方の仕事に対するイメージは、『25-29歳男性』でポジティブイメージが強い
 ○ 首都圏出身者に比べて、地方出身者は現状の仕事と地方の仕事に対するイメージの乖離が大きい
 ○ 地方の生活環境については、「昔ながらの伝統行事・文化」「食の豊かさ」「食費や家賃の安さ」の
イメージが強く、特に、女性の方がより強い
 ○ 男性30代以下は、現状の商業施設や公共施設、交通インフラに満足している比率が低い


【居住意向】

今後も首都圏に住んでみたいと思う割合は約9割

「今後住んでみたい地域」を聴取した結果、9割弱が首都圏へ住みたいと答えました。
しかし、1/3程度は地方への居住意向もあることがわかります。

【図1】

首都圏を除いた、今後住んでみたい地域の内訳をみると、「近畿地方(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)」(28.8%)が最も高く、次いで「沖縄県」(24.8%)、「北海道」(24.5%)の順になっています。

【図2】

出身地ごとに居住意向をみると、1番多いのは首都圏、2番目に多いは自分の出身地という結果となりました。
首都圏に住み続けたいという気持ちが大きいものの、地元へのUターンもある程度は意識しているようです。

【図3】


【仕事面】

地方の仕事に対するイメージよりも、
現状の仕事についての方がポジティブ傾向

仕事の現状と、地方への仕事に対するイメージを聴取した結果、全体的に「そう思う」「ややそう思う」のポジティブイメージ(以降<そう思う(計)>)は、現状(図4)の方が地方のイメージ(図5)よりも多い傾向となっています。
しかし、「仕事だけでなく、プライベートを充実させられそう」「自分のライフスタイルに合った働き方ができそう」「社会に貢献する仕事ができそう」の3項目については、現状の仕事に対する評価と地方の仕事に対するイメージには差が無いようです。

【図4】

【図5】

地方の仕事に対するイメージは、
『25-29歳男性』でポジティブイメージが強い

地方の仕事に対するイメージの<そう思う(計)>を性年代ごとにみると、『男性25-29歳』のポジティブ回答の割合が全体的に多い傾向となりました。
逆に、『女性45-49歳』ではポジティブ回答の割合が全体的に低く、地方での仕事に対するイメージがよくないことがうかがえます。

【図6】

首都圏出身者に比べて、地方出身者は現状の仕事と
地方の仕事に対するイメージの乖離が大きい

出身地ごとに<ギャップ>を算出してみると、首都圏出身者より地方出身者の方が、<ギャップ>の差が大きい=地方の仕事に対するネガティブなイメージが強い傾向があることがわかります。
地方出身者は、地方の状況を知っているがゆえに、地方の仕事に対するイメージがあまり良くなく、現状の仕事の方がまだ良いと考えているのかもしれません。

※『①現在の仕事の<そう思う(計)>の割合』から『②地方の仕事へのイメージの<そう思う(計)>の割合』を引いたものを『<ギャップ>(①-②:仕事に対する現状と地方のイメージとの乖離)』と定義

【図7】

※人口が社会増加(転入・転出による増加)している地域を「人口増」、それ以外の人口が社会減少(転入・転出による減少)している地域を「人口減」と定義
出典)総務省統計局(平成29年度 人口推計)
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2017np/index.html


【生活面】

地方の生活環境については、
「昔ながらの伝統行事・文化」「食の豊かさ」「食費や家賃の安さ」
のイメージが強く、特に、女性の方がより強い

生活の現状と、地方での生活に対するイメージを聴取した結果、「商業施設の充実」「交通インフラ」「公共施設」の項目は首都圏(図8)の方が<そう思う(計)>の割合が高く、地方のイメージ(図9)の比率は低い結果となりました。
しかし、「昔ながらの伝統行事・文化」「食の豊かさ」「食費や家賃の安さ」については、地方の方が高く、対照的な結果となっています。

【図8】

【図9】

地方の生活に対するイメージの<そう思う(計)>を性年代ごとにみると、30-44歳女性において、「昔ながらの伝統行事・文化」「食の豊かさ」「食費や家賃の安さ」の割合が全体的に高いことがわかります。
逆に、男性はポジティブイメージが低い傾向にあるようです。

【図10】

男性30代以下は、現状の商業施設や公共施設、
交通インフラに満足している比率が低い

現状の生活について聴取したところ、30代以下の男性は、他の層に比べて「商業施設」「交通インフラ」「公共施設」が充実していないと考えている様子がうかがえます。
一方、『40-44歳男性』をみると、商業施設や娯楽施設は現状充実しているとの回答が多くなっています。

【図11】


【トゥルージオ株式会社】https://www.truegio.com/

トゥルージオでは、ネットリサーチのBPO事業を中心に地域雇用の創出や地域人材の育成に力を入れており、「故郷に活力をもたらす そして未来に繋げる」をビジョンに事業に取り組んでいます。
現在、ネットリサーチのBPO経験あるメンバーが八戸・山口に約110名在籍し、活躍しています。
そのメンバーの経験や業務実績を活かし、地方に関することについて調査・発信したいと考え、トゥルージオとしては初の試みとして自主調査を企画・実施しました。
トゥルージオでは今後も地域をテーマにビジョン実現に向けて、さまざまな取り組みを進めてまいります。


【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社フォリウム 本社
東京都港区浜松町1-12-4 第2長谷川ビル3F
TEL:03-6418-0803
お問い合わせ:https://www.folium.co.jp/contact/

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