マネージャー

新卒でインターネットリサーチ業界へ、変化に対応する日々

私が新卒で最初に入社したのは、八戸に事業所のあったインターネットリサーチのベンチャー企業でした。３か月後には、大手インターネット系グループの子会社になり、３年後にまたM&Aで別の会社名に変わりました。さらには2010年12月に八戸事業所がなくなることになり、退職を選びました。

自分から転職活動をしたわけではありませんが、インターネット業界の変化を物語るように所属する会社の名前が変わっていき、なんとかキャッチアップしていきました。

退職後、次のキャリアを模索していたとき、foliumの現COOの田中が新しい会社の立ち上げをするからと声をかけてくれました。田中とはもともと一緒の会社で働いていて、別チームの上司でした。入社後は、前職でも経験のあったリサーチの画面作成～配信～集計までの受託業務全般を担当しました。

最初の会社での経験をお客さまへの提案やマネジメントに活かす

新卒で最初に入ったインターネットリサーチ会社では、仕事を覚えるのは本当に大変でした。八戸から東京に3か月出張し、東京の本社でリサーチ研修を受けたこともありました。仕事はなかなかうまくいかなかったですし、ミスも多かったです。業務範囲によりますが、ひととおり覚えるのに1年以上かかりました。習熟に一定の経験が必要な仕事だと改めて思います。

foliumでは工程ごとの分業化も進めていますが、新卒で入った会社ではほとんど全ての工程の仕事をしていました。短期的な習熟や生産性という点では課題もありますが、全工程の仕事を担当できたことは今のマネジメントに役立っています。

たとえば、調査票の構成が理解でき、画面作成や回答制御の仕方などが分かると、集計結果への理解も深まります。調査対象者の条件によって出現率を想定し、メール配信数などを設定するなど、こうした一連の業務理解が、お客さまへの提案や説得力につながっていきますし、部下への仕事の説明にも活かせています。会社が変わっても、培ってきたものが活かせていると実感しています。そのため、メンバーにはこれから他の業務にも挑戦していってもらいたいと考えています。

チームをマネジメントしお客さまに喜んでもらう仕事のやりがい

現在は、お客さまからの期待の需要（業務案件の数）に対して、私たちのチームで対応可能な件数を考えて計画を立てたり、ときに起きてしまうトラブルを解決したりするような仕事をしています。組織が大きくなり、人材も育ってきたことで、チームリーダーがお客さま対応をするようになりました。

私自身は、チームリーダーが進めようとしている方向性を確認して、最終判断をしています。また、人材育成の状況や進捗を確認しサポートするようにしています。

やりがいと感じることは、お客さまに喜んでいただける提案をし、実際にそれを実行して、感謝されることです。チームやメンバーへの感謝のメッセージは、リサーチを依頼されるメーカーや広告代理店企業のリサーチャーや営業担当者からもあります。クライアント企業のWebサイトなどに、自分たちの担当した仕事の結果が掲載されることもあり、幅広く企業や社会に貢献していることが喜びです。

私が10年以上この事業に携わって感じているのは、AIやRPAにはできない仕事だということです。時代の変化や商品・サービス、業界などの違いなどによるパターン化が難しく、同じ調査はほとんどありません。企業や団体がそのときどきで知りたい・取りたいと考えるデータは変わっていくので答えがなく、自由度が高い仕事だと感じます。そのため、この先もやっていけると感じていますし、自分の仕事に誇りを持っています。

foliumになって感じていること

これまで期せずして多くの会社で働いてきましたが、2021年4月に旧ノーザンライツと旧トゥルージオが統合・合併しfoliumになりました。同じような仕事をしていましたが、文化の違う会社でした。

私自身も新しい仲間とともに試行錯誤しているところですが、双方の会社で実施していた社員の表彰制度も、フォリウムとして一新されました。売上だけではなく会社のバリューを体現した行動を評価する仕組みなどがあり、おもしろいなと感じています。

実は、新卒で入った会社の同僚が旧トゥルージオにいたため、現在は一緒の職場になり、ライバルだと意識しています。foliumになったことが、また自分の刺激になっているかもしれません。

今、目標としていること

これまで、あまり自分の将来のことを考えて動いてきませんでした。それ以上に環境の変化が激しかったというのもあるかもしれません。しかし、今のマネジメントポジションの次の刺激を求めています。

これからのチーム成長という視点では、リーダーに何をどう任せていけるか、いつも考えています。うまく伝えきれているかどうか、心配ではありますが・・・。

入社当時は10名程度の規模だった会社が今では300名を超え、会社も大きく変化・成長しているなと感じています。人数が増えても一人ひとりを大切にしながら、長い間、働けるような会社にしていきたい、そしてみんなの給料をもう少し上げていけるようにしていきたいと思っています。また、私自身も成長して、今よりも会社に貢献していきたいです。

お客さまやリサーチを活用する企業・団体がリサーチに求めるものも、多様化・複雑化してきていますので、その期待に応えなければいけないという危機感があります。顧客満足度を上げつつ、社内での業務当たりの時間を短くすること、生産性を上げることでイレギュラーなケースに対応できる余力を持てるようにすることが課題です。

一緒に働いている仲間には、これからも遠慮せず自分の意見は出してほしいですし、私も話を聞いて思いを汲んでいきたいと思っています。チーム内でそれぞれの発言を否定するようなことはせず、チームを活性化できれば。

意欲的な人、今よりいい方法を考えて提案できるような人と一緒に働けたら嬉しく思います。一緒に学び、成長しながら、八戸で、foliumで、仕事をつくって行きましょう。