システムエンジニア

首都圏でのCGデザイナーからUターンでITエンジニアに

foliumでは、ITエンジニア枠の経験者採用を不定期に行ってきました。今回、首都圏の企業でCGデザイナーとして経験を積んだ山本が、Uターンしてフォリウムの八戸拠点でITエンジニアとして働くことになりました。

入社数ヶ月でパートナー会社との連携を進め、八戸市職員向けのデジタル人材育成研修事業の運営を手掛けた山本に今の仕事について聞きました。

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環境も職種も変わり、新たなスタート

青森県内の高校を卒業後、県外の大学へ進学しました。大学卒業後は都内の企業へ就職し、CG・テロップのデザイン制作に携わりました。地元を離れて10年が経ち、そろそろ青森へ帰りたいと思っていたところ、folimの求人に惹かれUターン就職しました。

システム開発経験はなかったものの、folium入社後はITエンジニアへと職種を変えました。現在は、ローコード研修事業の企画・運営を担当しています。研修事業では、「システム開発」というものづくりの側面のみならず、社内外の人と主体的にコミュニケーションをする機会が多くあります。そうした関わりを通じて、自分の働く枠が広がっている実感があります。入社前には、受託開発をするイメージが強かったのですが、いい意味でギャップがありました。

ローコード開発の魅力は、実装の結果をすぐに目で見て確認できることだと感じています。短い時間で、何がどこまでできたのかが分かりやすい点は、CGデザインの制作にも近いかもしれません。前職ではCGデザイナーとして、お客さまの要望を引き出し、その要望を叶えるデザインを制作してきました。CGデザインはアート作品としてではなく、あくまでもビジネスとして発注者の意向に基づき制作します。お客さまとの対話によって要件を定義して進める点は、システム開発とも共通しています。

私の場合、これからローコード開発のスキルを習得する必要はありますが、仕事の進め方もこれまでと共通しており、得意とする対人コミュニケーション力も活かすことができるため、大きなストレスはありません。システム開発経験の有無にかかわらず、自分の経験や強みを活かし、チームや会社へ貢献できているのは嬉しいですね。

この数ヶ月での成長実感とその理由

foliumでは、ローコード開発ツールとしてOutSystemsを使用します。そのため、入社後は「OutSystemsの資格試験合格」という目標がありました。まずはその目標に向けて勉強し、無事に合格できたことで最初の成長実感を持つことができました。

研修事業の担当になってすぐは、まず自分が何をしなければならないのか分からないことが多く、苦労しました…。正直に言うと、もう少し助けがほしいと思ったこともありました。特に、最初の頃はちょっとしたことでも周囲にすぐに聞いてしまうことが多く、上司からまずは自分で考えてみるように促されたこともありました。チーム内には気軽に聞きやすい環境がありますが、自身の成長のためには「自ら考えて案を出し、行動することが大切」だという気づきが生まれました。
というのも、foliumでは一人ひとりが裁量を持ちつつも、周囲がいつも見守ってくれています。もし仕事上でトラブルが生じそうなときには、きちんと事前に指摘やフォローがあります。そのようなことがない限りは、自分で考えて推進していくことが重要だと考えるようになりました。

まだfoliumに入社して数か月ですが、こうした考え方の変化に自分の成長があったと思います。

ローコード研修事業への期待

すでにいくつかの自治体では、庁内だけでなく地域でDX人材の育成に取り組んでいます。また、企業においても2025年の崖といわれるDX/ITの課題があります。システムを自分たちでつくらざるを得ないというケースが増えており、市場の需要も多いことからローコード事業拡大の可能性を感じます。

さらに、これから働く学生の仕事の選択肢を増やせるという点について、社会的価値も高いと感じています。東北でもDX/IT分野のキャリアを選択する学生は増えていますが、首都圏の企業に意識が向きがちです。事業内容やネームバリューだけを見てしまうと、地元にもDX/ITができる企業があるという発想にはなかなかたどり着けないと思います。けれども、私たちの研修事業を通じて、自分の故郷や住んでいる地域でも同じ仕事ができると理解されることで、働き手や機会も広がると考えています。

今、目標としていること

もともと、仕事の好みはフロントエンド（※）寄りでした。ただ、これまで触れてこなかったロジックの生成やデータベースを知ることで、フロントエンド側でどのような工夫ができるのか、できないのかなど理解の幅が広がりました。ローコード開発に触れたことで、「好きなことをさらに深掘りしたい」、「一歩進んで、UX（※）の視点を持ってシステムやサービスをつくりたい」と思うようにもなりました。いずれシステム開発の前線に立って、ものづくりをする経験を積みたいと期待しています。

いまはまず研修事業に取り組み、自分自身が講義できるようになることが目標です。まだまだ、教わったことや、以前の企画内容をそのままなぞってしまっているところがあります。今後は、もう少しfoliumの研修事業としての色をどう出せるか検討し、他社の研修事業との違いも分析しながら、事業拡大に取り組んでいきます。
研修事業をとおして自分が得た知識を市場や社会に発信し、その知識が受講者の次のアクションにつながれば嬉しいです。

※フロントエンド：WebサービスやWebアプリケーションで直接ユーザーの目に触れる部分のこと
※UX：User Experienceの略で、ユーザーが製品やサービスを通じて得られる体験のこと。