foliumブログ

2023/05/18

ディープラーニング,AI,高専

DCON2023本選 観覧レポート

フォリウム広報担当の野上です。4月29日に日経ホールで行われた「第4回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト(通称 DCON)」本選を、マネージャーの三島とともに観覧しました。その様子をレポートします。

「DCON」とは、高等専門学校生が日ごろ培った「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を活用した作品を制作し、その「事業性」を企業評価額で競うコンテストです。フォリウムは、DCON2023にマーケティングリサーチ(以下、リサーチ)のオペレーションサービスの資源提供を行いました。この日は、フォリウムがリサーチ支援を行った2校の応援のため、本選会場へ足を運びました。

フォリウム広報担当の野上です。4月29日に日経ホールで行われた「第4回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト(通称 DCON)」本選を、マネージャーの三島とともに観覧しました。その様子をレポートします。

「DCON」とは、高等専門学校生が日ごろ培った「ものづくりの技術」と「ディープラーニング」を活用した作品を制作し、その「事業性」を企業評価額で競うコンテストです。フォリウムは、DCON2023にマーケティングリサーチ(以下、リサーチ)のオペレーションサービスの資源提供を行いました。この日は、フォリウムがリサーチ支援を行った2校の応援のため、本選会場へ足を運びました。

〇技術展示

プレゼンテーション審査前に、協賛企業向けの技術展示を観覧しました。DCON2023にエントリーした43チームの中から、一次・二次審査を勝ち抜いた10チームの作品が展示されていました。

フォリウムが支援した、長岡高等専門学校の「長岡高専プレラボチーム」、沖縄工業高等専門学校の「UTAMARU♪チーム」のブースを訪ねると、高専生の皆さんが笑顔で出迎えてくれました。皆さんとは、リサーチ実施の企画段階からアンケートの配信、回収したデータの納品まで、オンラインでのやりとりを重ねてきましたが、この日初めて会場で対面しました。「フォリウムさんと一緒に収集したデータを資料に活用したので、このあとのプレゼンテーションを楽しみにしていてください!」と話してくれ、私たちもプレゼンテーション成功へのエールを送りました。

作品の説明を受けるマネージャーの三島(左)
作品の説明を受けるマネージャーの三島(左)

〇プレゼンテーション

10チームは、農業・水産業・保育などのさまざまな領域の課題や需要に着目し、その解決のために制作した作品のプレゼンテーションを行いました。現役ベンチャーキャピタリスト(※1) 5名が審査員となり、企業評価額(※2)による評価が行われました。

※1 ベンチャーキャピタリスト
高い成長率が見込める未上場企業に対して出資を行うベンチャーキャピタルの投資担当者

※2 企業評価額

チームを企業だと想定した場合の価値。審査員が、売上や利益の見込み、事業の意義や市場の大きさなどを検討し、算出される。

フォリウムが支援した2チームの作品と、実施した調査内容についてご紹介します。

1)長岡工業高等専門学校
 チーム名:長岡高専プレラボチーム
 作品名 :その音どーいが?(※) – 音による異常検知で工場の人手不足を解決 –
       ※「どーいが?」とは
       「どういうこと?」を表す、新潟県中越地方の方言。
 作品概要:工作機械の動作音から機械の異常を検知するソリューション。ベテラン社員が行ってきた異常音の判断をAIが代替することにより、工場内の効率化や人手不足の解消にも貢献できる。

【調査対象者】
 性別  :男女
 年齢  :20歳~69歳
 都道府県:全国
 対象業種:製造業・出版印刷関連産業勤務の方
 回収数 :400サンプル

 【主な調査項目】
 ①工作機械の「異常音」を元にトラブルや故障の予知・判断を行う頻度
 ②工作機械の故障や生産トラブル(不良品の発生等)の頻度やその損害額
 ③動作異常音の検知によってトラブルを未然に予知できる設備の導入予算

2)沖縄工業高等専門学校
 チーム名:UTAMARU♪
 作品名 :Voice Ball
 作品概要:既存の採点システムでは評価できなかった歌声を見える化し、誰でも簡単に高度な歌唱訓練を行うことができるシステム。歌声の音響特徴をAI で抽出し、リアルタイムで見える化することで、『見て・聴いて・ 歌う』ゲーム感覚でボイストレーニングを行うことができる。

 【調査対象者】
 性別  :男女
 年齢  :20歳~59歳
 都道府県:全国
 回収数 :480サンプル

 【主な調査項目】
 ①「歌がうまくなりたい」と考えている人の割合
 ②さまざまな歌唱法を学び、歌い方の引き出しを増やしたいと考えている人の割合
 ③カラオケでのボイストレーニング機能を使ってみたいと考えている人の割合

フォリウムが配信したアンケートにより収集し、集計したデータは、2チームのプレゼンテーションに活用されていました。

フォリウムの調査結果を活用したプレゼンテーション
フォリウムの調査結果を活用したプレゼンテーション

〇表彰

技術審査の評点と、プレゼンテーション審査を加味し、審査員が算出した「企業評価額」によって最優秀賞が決定しました。
最優秀賞は、企業評価額3億5000万円で山口県の大島商船高等専門学校の「Smart Searcher 開発LABチーム」が受賞しました。沖縄工業高等専門学校のUTAMARU♪チームは4位、長岡高専プレラボチームは6位の成績をおさめました。

会場で熱のこもったプレゼンテーションを見て、改めて皆さんの挑戦をサポートできたことを嬉しく感じました。ふだんのリサーチ業務の前段部分である「調査設計」プロセスに携わることは、社員にとっても新たなチャレンジでした。DCONプロジェクトに参加した社員は、
「アンケートの調査票を一から作成するのは初めてだったが、これまでの業務経験を活かすことができた。高専生へのサポートを通じて、自身の成長を確認できたことも成果の一つだと感じている。この経験を糧に、今後も真摯に業務に取り組んでいきたい。」
と話していました。

DCON2023に出場した高専生の皆さん、本当にお疲れさまでした!

長岡高専プレラボチームと記念撮影

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DCON2023

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【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社フォリウム
コーポレートコミュニケーション室
https://www.folium.co.jp/contact/

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